読んでほしい!「痩せていることが美しい」は社会的利益のためにつくられたものなのかもしれない

新型コロナウイルス感染症が世界的に流行した辺りから、行政への不信感「政治家がやることが信じられない」という社会的空気感が色濃くなってきたように感じます。

 

「国のやることは国民を守ることではなく、何やら巨大な仕掛けがある」

「テレビや新聞やネットニュースの情報は制限されていて、真実は伝えられていない」

 

そう思う人は少なくないと思います。

 

私が決定的にそう感じたのは、

同じ職場の40代前半の女性が、ある日突然入院したためです。

彼女は夜中に呼吸苦となり救急車に運ばれ入院。原因は血液にできた「血栓」でした。

彼女は4回の新型コロナワクチンを接種していましたが、入院した際は新型コロナウイルスに感染もしておらず、これまで全くの健康体のはずでした。

 

心筋梗塞の可能性などあれこれ検査で1ヶ月余り入院した後に復帰。彼女は私に言いました。

 

「コロナワクチンのせいだ。初めてコロナワクチンを打った時、すごい心臓がドクドクしたのを覚えてるの。」

 

「主治医にコロナワクチンのせいじゃないかって聞いたら、『そんなことも言われてますけどね』って濁された。国のせいで私は一生血液がサラサラになる薬を飲み続けないといけないんだよ」

 

彼女は憤慨と落胆とが入り混じった口調で言いました。

 

新型コロナワクチンの危険性を聞いたことがある、知っているという人はいると思います。

 

新型コロナワクチンの副作用や後遺症の報告は様々あると言われていますが、最も有名なものは「血栓」で、循環器系の疾患にかかる人が増えているとのことです。(ワクチンによって生産されたスパイクと受容体であるACE2が結合して血管内皮細胞が障害されることによる。)

 

私は新型コロナワクチンの副作用の被害を受けた可能性がある人を身近にして、「言われていることは本当なんだ」と確信に近い気持ちを抱きました。

 

公にされていないけど、専門家が言われていることは他にもあります。

 

「新型コロナワクチンを未だに打ち続けようとしているのは日本だけだということ」(他の国はワクチンの危険性を知っている)

新型コロナウイルスの後遺症ではなく、新型コロナワクチンの副反応で突如として健康を奪われてしまった人が多く存在すること」

 

それらに関する情報開示が成されていないということも、聞いたことがあるという人はいるでしょう。

 

「コロナワクチンの接種後に亡くなってしまった健康な若者がいること」

「コロナワクチンを打ったところで感染は収まらなかったこと」

 

そんな事実すら、隠すようにして検証もせず、因果関係はないと述べてうやむやにして空中分解するのを待っているような現実です。

 

例えば、1企業としてこのような問題が持ち上がった場合、情報の隠蔽などあり得ず、事実を徹底的に検証するのが普通でしょう。信頼を失っては経営が成り立たなくなり、携わる社員の未来に関わる一大事です。

 

小林製薬の紅麹の件をみればよくわかることで、

問題が浮上すれば対応を迫られ、対応が不十分であれば叩かれ、信用を回復させるために動くことが社会の常識だと思っています。

 

国がやること、政治家がやる仕事は企業で働く会社員とは違うから、社会の常識から逸脱していてもいい、ということなのでしょうか。信頼を失ったとしても日本と国民を動かしていける自信があるからでしょうか。

 

保険証を廃止し、多くの国民の意思をガン無視してほぼ強制的にスタートさせるマイナンバーカードでの保険証も、多くの問題を含んでいるのに、専門家の意見も聞かず、検証しようとせずに見切り発車しようとするのは、社会の常識から逸脱した常識外れのエライ人意識からなのでしょうか。

 

結局のところ、私たちはエライ人たちの犠牲者で、

 

新型コロナワクチンを日本国民に接種することで儲かったのは「ワクチンを作った外資系製薬企業」と、「外資系製薬企業を後押しした巨大組織」で、

 

日本のエライ人は巨大組織に従うしかなく、事実上私たち国民は「エライ人達の管理下」にあるのでしょう。

 

そんなことを考えていたら、

日本の痩せ賛美の社会も、つくられたもの、仕組まれたもの、管理されたものなのかもしれないと思ってきました。

 

痩せ賛美産業がはびこることで、大儲けできる人がいる、社会的に大きな利益を生むのではないでしょうか。

 

「痩せていることが美しい」は何十年も不変な圧倒的価値を保っています。

 

民間企業が取り組む痩せるサプリ、痩せる酵素、痩せるドリンクなど、痩せるのキャッチフレーズで儲けている企業はたくさんあります。

 

美しいの基準ではありませんが、医療現場でもBMI値25以上は肥満域という世界基準があり、健康のために痩せることを良しとして、体重を減らすようにとアドバイスされます。

 

医療現場でも痩せましょう痩せましょう

ネット広告でも痩せましょう痩せましょう

テレビでも痩せましょう痩せましょう

 

知らないうちに痩せることが良しというバイアスがかかっていると感じませんか?

 

「いや、事実太っていると健康に悪いから」「実際、痩せている方が綺麗だから」

 

けれども、その事実も実際も、どこかの誰かの利益のためにつくられたものかもしれません。

 

例えば、昔は高血圧の基準が今より緩いものでした。

 

1987年には旧厚生省が「収縮期血圧(最大血圧)180/拡張期血圧(最小血圧)100mmHg以上」を高血圧の基準としていましたが、

1990年には160/90mmHgに下がり、

 

現在は診察室での収縮期血圧(最大血圧)が「140mmHg以上」、または拡張期血圧(最小血圧)が「90mmHg以上」の場合を高血圧と診断します。

 

高血圧の基準値が下がれば、より多くの人が高血圧と診断されることになります。また、人口の約3割が65歳以上といわれる今の日本では、高血圧と診断される人が相当数該当することになります。

 

高血圧と診断されたら、お医者様は「塩分の摂りすぎに気を付けて」と言って高圧剤を処方するでしょう。

これによって多額の使用量が外資系製薬会社へと流れて大きな利益を得ています。

 

高血圧は良くない

高血圧は万病の元だ

高血圧はあらゆる生活習慣病の引き金となる

 

ここで「高血圧バイアス」がかかり、正常値にしようと毎日薬を飲み続けるようになります。

本当は、薬を飲み続けることの方が怖いのに。

 

最近では痩せ賛美の大きな被害の1つ、摂食障害患者がコロナ禍で増加したという現実を受け、厚生労働省は何らかの対策をとっているのでしょうか。

 

コロナ禍ではありませんが、既に海外では、2006年にウルグアイ出身のトップモデル、ルイゼイ・ラモス(Luisel Ramos)がファッションショーに出演後に気分不良を訴え、控室で摂食障害による低栄養で死亡したことを問題視して対策を講じています。

 

フランスでは2015年に痩せすぎモデルを禁止する法律が成立し、モデルに医師の健康証明書を要求することとして、「ファッション業界が摂食障害を助長している」との批判に対応しています。

 

海外ではモデルの労働環境改善へと動き、ストップ摂食障害への対策が始まっていますが、日本では未だ改善策や指針など示されていません。

 

もしかしたら、海外のこうした動きを汲んで独自で改善に取り組むブランドもあるかもしれませんが、国から業界全体へ圧力をかけるようなことはしていないのでしょう。

 

摂食障害で亡くなったトップモデルは先進国では氷山の一角に過ぎないということを問題視しない日本は、

痩せ賛美による大きな利益追求をまだまだやめないということなのでしょう。

 

「痩せていることが美しい」という私たちの認識も、何十年もの間しかけられた先進国の「戦略的・世界的バイアス」なのだと感じてきます。

 

人間離れした宇宙的スタイルでランウェイを歩くトップモデルは、ブランドの価値や個性を引き上げてくれるでしょう。

普通基準ではないことに価値がある業界にとって、普通では需要はなく美しくもないのです。

 

この認識と同じことが何十年もの間、服飾・モデル業界の外でも起こっていると考えられます。

 

普通では美しくない

より痩せていなければ美しくない

 

服飾・モデル業界のみならず、芸能、マスコミ、美容関係も痩せている価値を助長し、更にそれをあおるように、痩せるサプリや酵素が販売され、医療機関では痩せることを勧めてくる。

 

それが延々と続くのは、社会的に大きな利益が生まれるからでしょう。

日本社会全体が痩せ賛美産業の後援者となっている構図なのかもしれません。

 

人間には尊厳があります。

 

尊厳とは(goo辞典より)

『とうとくおごそかなこと。気高く犯しがたいこと。また、そのさま。』

 

摂食障害で亡くなったトップモデルに、人間としての尊厳はあったのでしょうか。

新型コロナウイルスワクチン接種が続く限りこれから益々健康被害が増えていくと言われ、それを知らんぷりしていられては、私たちの尊厳は失われてしまいます。

 

行き過ぎた環境や利益追求は、大きな利益と引き換えに大きな損失や犠牲や被害を生む可能性があることは理解できます。

 

しかし、それを承知の上で歩みを止めず、放置することに言葉を失います。

 

長くなってしまいました。今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

摂食障害は時代を映す~社会不安と政治不信の今とこれから~

日本や世界がコロナ禍にあった2020年・2021年、神経性食欲不振患者(神経性やせ症)いわゆる拒食症患者が増えたという国立育成医療研究センターの統計があります。

以下、『2021年度コロナ禍の子どもの心の実態調査 摂食障害の「神経性やせ症」がコロナ禍で増加したまま高止まり』というネット記事より抜粋して引用。

 

国立成育医療研究センターが行っている子どもの心の診療ネットワーク事業は、新型コロナウイルス感染症流行下の子どもの心の実態調査を行いました。

 

子どもの心の診療ネットワーク事業の拠点病院・機関と、オブザーバー協力機関合わせて全国30医療機関(31診療科)の調査で、コロナ流行前の2019年度とコロナ禍の2020年度、2021年度を比較しました。

 

2020年度に増加していた神経性食欲不振(神経性やせ症)の初診外来患者数(図1)と新入院患者数(図2)は、2021年度も男児、女児ともに減少することなく高止まりであることが判明しました。コロナ禍でのストレスや不安が影響していると推測されます。

 

摂食障害の子どもや青年の病床数が2020年度に引き続き不足していることも判明し、摂食障害を治療できる医療機関の拡充が求められます。また、家庭や教育機関では、子どもの食欲や体重の減少に気を配り、深刻な状況になる前に医療機関の受診につなげることが必要です。

 

 

中略

 

神経性やせ症の患者増加の背景には、新型コロナ感染症の流行による生活環境の変化によるストレス、感染拡大による休校・学級閉鎖、行事などのアクティビティが中止になったこと、新型コロナウイルス感染症への不安などがあると推測されます。

 

 

あくまでも協力医療機関を受診している拒食症患者数の統計なので、潜伏患者は相当数いることでしょう。

 

また、少子高齢化で子ども数は減っているのに、拒食症患者数が増えたというのは、かなり深刻な状況だといえるでしょう。

 

私は拒食症患者の増加背景に関して、国立成育医療研究センターの見解とは、ちょっと異なる見方もしています。

 

コロナ禍といった世界不安や恐怖に子どもは敏感に影響を受けたというのも、もちろんあると思いますが、

 

子どもたちの世界は家族や学校の友人といった比較的狭い周囲の環境で構成されているので、子どもたちは、その周囲の環境の影響を受けたのだと私は思っています。

 

学校には通えなくなり、周囲の環境がシャットアウトされ、家の中で過ごさないといけなくなりました。

そこにいなければいけなくなった家庭はどうだったのか?

普段は見ないで逃げるようにして過ごせていことから逃げられなくなった子もいると思います。

 

直接会えない友人との繋がりはSNSになりました。

SNSではどんなやりとりがされていたのか?

そこに疎外感なく自分の居場所はあったのでしょうか?

 

いずれにしても、家にしか居られないため、家という場所の役割は非常に大きかった期間であり、最も家の影響を受けた期間だったのではないかと考えています。

 

また、この国立育成医療研究センターのネット記事の最後に、プレスリリースとして以下のようにも書いてありました。

 

コロナ太り対策のダイエット特集の報道やSNSでの情報や、運動を推奨する教員や保護者などからのアドバイスに、子どもたちが過度に影響を受けた可能性も考えられます。

 

もちろん、そうかもしれません。

子どもたちは普段から周囲の影響を受けやすく、コロナ禍はそれを助長するような状況にありました。

 

でも、本当にそうでしょうか?

 

そんな単純なことで、入院が必要となるまでの拒食症に転がるのでしょうか?

 

ダイエット特集も報道も、SNSでの情報も、コロナ禍前にも後にも、それこそ呆れるくらいいつだってそこら中にあるネタですよね。

 

運動を推奨する教員や保護者からのアドバイスに子どもたちが過度に影響を受けたって、

拒食症になるほどに追い詰められるとなると、それはもうアドバイスとかではなく「運動しないと人間じゃないんだ」くらいのレベルの強要や強制じゃないんですかね?

 

確かに、当時は異常な時の流れをしていたので、普段は何でもないこと、普段のアドバイスがどうかなってしまうような時間でもありました。

 

でも、きっと真実はそこではないと思います。

 

ダイエット特集やSNSの情報、アドバイスが拒食症の火付けになったということはあるかもしれないけれど、別の大きな背景が潜在的にあったんだと思っています。

 

現在は新型コロナウイルスは5類感染症となり、未だに感染者が絶えず医療機関などは大変だと思いますが、コロナ禍前の日常には戻りました。

 

しかし、現在の日本はどうでしょう?コロナ不安が減少しても、社会不安、政治不安が強く付きまといます。

 

社会情勢が不安定、政治への不信感が高まれば、そこで生きている人間は当たり前のように不安定になります。

不安定は大人から子どもへ伝染していくでしょう。

 

摂食障害が飽食の時代が生んだ産物では収まらなくなっているように感じてきました。

 

摂食障害は「その時代の不安を映すものでもある」と認識せざるを得ません。

 

悲しいけれど、今後も摂食障害患者は増えてしまうでしょう。

 

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

非常食の他「マルチサプリ」と「下剤」の準備

今月8日、気象庁が「南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性が普段と比べ高まっている」として「南海トラフ地震臨時情報」を出しました。

そのため、南海トラフ地震に備えて、非常食の準備をしている人、非常食を見直している人は多いと思います。

私は特別養護老人ホームで管理栄養士をしているため、非常食の再確認をしました。

 

非常食は、ご飯やパンやカップラーメン、乾パンや羊羹といった、速やかにエネルギー源となる炭水化物食品が主となります。

 

生命を維持するためには、生体内の営みを維持していかなければいけません。

 

心臓を動かし続け、全身に血液を巡らせなければなりません。

肺を動かし続け、全身に酸素を巡らせなければなりません。

 

手足を動かし活動するためにエネルギーが必要になるように、

身体の内側にある内臓を動かし、生命活動を続けていくためにも、エネルギーは絶対的に必要なのです。

 

多くの人が憎いと感じる身体の体脂肪は、生命の危機に対応するためです。

食べたエネルギーの余りが蓄積されるわけですが、非常時には体脂肪がエネルギーとなって、生命活動を助けます。

 

また、蓄えるのは体脂肪だけではありません。肝臓にもグリコーゲンといった形でしっかりとエネルギーを蓄えています。グリコーゲンは体脂肪より先にエネルギー源として使われるため、いつでも食糧が入ってこない状況に備えています。

 

人間がここまで進化してきたのには何十万年もの歴史があります。

食糧を確保するために、自然と戦い、動物と戦ってきました。何日も食糧がないという状況もあったでしょう。

そんな生命活動の危機に備えて、人間の身体は命を守るために進化してきたのです。

 

しかし、エネルギー源となる炭水化物だけを補給していれば生きていられるわけではありません。

 

東日本大震災の際には、長期間にわたる避難生活で栄養素が炭水化物に偏り、ビタミン不足が懸念されたため、食糧と共に「マルチサプリ」を配給したと聞いています。

 

炭水化物(糖質)を代謝する(エネルギーとして働かせる)ためには「ビタミンB1」が必要となります。ビタミンB1が不足すると、せっかく摂った炭水化物がエネルギー源として活用されなくなります。「ビタミンB1」の不足は「脚気」といい、疲労感や倦怠感といった症状が現れます。

 

江戸時代、江戸を訪れた地方の侍や大名を中心に、江戸に行くと体調が悪くなる、足元がおぼつかなくなる、怒りっぽくなる、場合によっては寝込んでしまう者が続出したそうです。

侍たちが故郷へ帰るとケロリと治ったことから「江戸煩い」と呼ばれたそうです。

 

「江戸煩い」は「脚気」です。

玄米から「ビタミンB1」を含む胚芽部を取り除いた白米を食べていたため脚気になってしまったことは有名な話です。

 

余裕のある方は非常食の確保とともに、ビタミンB1以外のビタミンを総合的に含む「マルチサプリ」もあった方がいいと思います。

 

正直な話、私は市場に出回るサプリをあまり信用していません(サプリを製造販売する会社にもよるかもしれませんが)。

身体を素通りじゃないかと思うんですよね。吸収率がどのくらいなのか気になります。

 

けれども、栄養素が絶対的に不足している生命の危機の時、人間の吸収率はバツグンですから、食後にさっと飲めば、サプリでも効率よく吸収してくれるような気もしています。なので、あった方がいいと思います。

 

また、「マルチサプリ」と共に、気になる方は便秘解消のために「下剤」もあった方が良いと思っています。 

 

元旦の能登半島地震でも、便秘のため医師に体調不良を訴える高齢者がテレビに映っていました。

 

大便の70〜80%は水分です。

便をスムーズに出すためには水分が必要です。

 

非常時は水分が十分に飲めず便秘になりやすいのです。

また、飲料水が比較的手に入るようになっても、仮設住宅などでは集団で使うトイレの使用を控えようと水分を飲み控え、便秘になる方もいます。

 

水分に加え食糧も十分に食べられません。食糧が比較的手に入るようになっても、炭水化物に偏り、食物繊維などの栄養バランスの良い食事、便を出しやすい食事には程遠い状況でしょう。

 

また、ストレスで便秘になったり下痢になったりする人がいるように、腸はとても繊細です。

腸は自律神経の影響を受けるので、交感神経優位のストレス下では、腸の蠕動運動が抑制されて便秘になりやすいのです。

 

人間食べたら出さなければいけません。

何日も出さなければ、お腹が張ったり、気分が悪くなったりと必ず体調が悪くなります。

そうなったら、強制的に出すより他ありません。

 

いくらトイレの前が長蛇の列でも、いくらトイレが臭くて汚くてトイレに行きたくなくても、お腹はパンパンなのに便意がなくても、

そんな目の前の現実に泣きたくなっても、何日も出さないわけにはいかないのです。

 

非常事態や南海トラフ級の地震が想定される場合、想像を大きく超える被害が予想され、それに伴い復旧にも相当な時間を要すると考えられます。

 

日本政府は自分達の仲間や上層階級の人達のことしか考えていません。一般庶民が苦しむ姿に何も感じないので、支援物資の到着も相当遅くなると考えていいでしょう。

全てがパフォーマンス、真実を隠蔽し、犯罪や犯罪級のことをしでかしている人達のやることを信じられるわけありませんから。

 

非常事態直後のことももちろん大切ですが、その先も非常事態が長く続くと考えたら、

非常食にプラス、

「マルチサプリ」と「下剤」も用意していた方が良いと、私は思っています。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。



ダイエット「目指せ2ヶ月でマイナス10㎏」に騙されない

近所のジムに「目指せ2ヶ月でマイナス10㎏・短期集中パーソナルトレーニング募集中」と大きく貼り紙が貼ってあります。

むちゃくちゃな数字出してくるな〜と思いました。

 

いや、単に痩せることは可能です。

活動量を上げて食べなければいいので。

けど、そーいうことじゃないですもんね、お金をかけるんですし。

 

そーいうことではなくても、「2ヶ月でマイナス10㎏」とか示してしまうと、そーいう健康や美しさを度外視したやつだよねと、私は思ってしまいます。

 

超肥満体型の体重100㎏超えの人なら、少し活動量を上げて、食事を調整すれは健康や美しさを考慮した「2ヶ月でマイナス10㎏」が叶うかもしれません。

100㎏以上もの体重があれば、恐らく溜め込まれた水分で浮腫みも多いと思うためです。

 

ただ、普通に肥満体型の人が「2ヶ月でマイナス10㎏」はかなり無理があると思っています。

ぽっちゃり体型の人が「2ヶ月でマイナス10㎏」した場合、かなりの確率で短期間にリバウンドしますし、リバウンドプラス数kgのおまけもついてくる可能性があります。

 

エステやジムの釣りには注意が必要、なんてこと誰もが分かると思いますが、

もしかしたら大丈夫かも、いけるかもと夢見ちゃうのが、特に女性の心理です。

 

そんな人の心理をくすぐるように、こんな過大広告を出すことが恥ずかしくないのかなとか思ってしまいます。

ジムの質が疑われるようなこんなその場しのぎ的なうたい文句を堂々と貼っちゃうんだから。

 

ジムとかエステとかの広告で、何ヶ月間でマイナス10㎏とか水着を着たビフォーアフター写真をよく見かけますね。広告に載るだけあってメリハリあってスラリとしてとても美しいボディーです。

 

絶対とは言わないけど、このビフォーアフターの写真になるような人は、以下の二択だと私は思っています。

 

①もともとはアフターだったけど、たくさん食べて頑張ってビフォーにしたか(もともとは痩せていたけど頑張って太った)

 

②若い頃、もしくは数年前は痩せていたけど、食生活や環境の変化で太ってしまった人が、頑張って昔のように痩せてビフォーになった

 

つまり、

①「確実に美しいアフター(痩せている)」だったか

②「美しいアフター(痩せている)に戻る資質を持っていた人」か

 

ということです。

 

①に関して、

女優さんや俳優さんは役柄で太る努力をします。

ビフォーがいかに美しいかで広告の質が大いに違ってくるので、広告のモデルさんは、「あえて頑張って太った」のかもしれません。

 

②に関して、

5年前は痩せていたとか、20代の頃は痩せていたとか、産後に太ったという人は、努力次第で痩せていた頃に近づけることができると思っています。

 

太ったのは食生活や環境なので、そこを改善させれば、昔のような体型を戻すことは可能なのです。

もともとは痩せていたということは、「痩せる資質はあるので痩せやすい」のです。

 

しかし、

もともと遺伝子的にぽっちゃりの人がアフター写真のようなスラリとした姿になりたいと頑張ったとしても、短期決戦ではリバウンドしてしまうでしょうし、思い描くような成果は上がらずに、身体を壊し兼ねないことになります。

 

(ぽっちゃりの人が痩せられないというわけではありません。減量のキャパーを超えたスレンダーボディーは相当難しいということです。)

 

痩せやすい人と、痩せにくい人は間違いなくいます。

また、水分を溜め込みやすい人もいます。

骨格ウェーブとか骨格ストレートとかのように、それは遺伝子レベルで、個人の持つ資質ですから。

 

実際は「目指せ2ヶ月でマイナス10㎏」とジムに貼られていても、

焦らずやっていきましょう

1ヶ月2㎏でいきましょうと、

とても現実的な目標になるんだろうとは思いますけどね(痩せたという実績を残さないといけないので、一定期間継続できるようなプログラムにするのでしょう)。

過大広告って、目を引かせてなんぼなんですね。

 

レーニング以外に食生活の指導も行われると思いますが、

最近ではダイエットに欠かせないと認識されているプロテインの過剰摂取にも気をつけないといけません。

 

たんぱく質って、普通に食事をしている限り不足することのない栄養素です。

そのため、プロテインの摂取はたんぱく質の過剰摂取になりかねないと警告する専門家もおられます。

 

戦時中や戦後の日本では炭水化物過多で、たんぱく質や脂質といった主要な栄養素は不足していましたが、今の日本は欧米型の食生活が定着し、たんぱく質も脂質もちゃんと摂取できています。

 

ムキムキを目指すマッチョさんや、ボディーメイクを目指す方、筋肉に厚みを求める男性などは、強度の高いトレーニングをする方はプロテインたんぱく質をせっせと補う必要があるかもしれませんが、

 

女性がダイエットとしてメリハリスレンダーボディーを目指すのであれば、あえてプロテインを摂取する必要はないと私は思います。

 

プロテインは太らない、ダイエットになると過剰に摂取すれば、それは体脂肪になるだけです。たんぱく質にももちろんカロリーがあります。

 

また、市場にあるプロテイン食品って、ほとんどがホエイプロテインが添加されています。

これをコンスタントに摂取し、身体に良いからとヨーグルトも食べて、チーズも食べてとしていたら、「乳製品の過剰摂取」にもなります。

 

食生活は「偏る」というのが1番良くないと感じています。最も大切なのは「バランス」です。

「不足しているものを補い、過剰なものは控えること」です。

 

バランスを考えれば、現代人はプロテインを摂ることに一生懸命になるより、

「野菜類や海藻類を摂ること」に一生懸命になり、「塩分を減らすこと」にも一生懸命になった方が良いと思っています。

その方がずっと健康的な身体を目指せる気がします。

心配なら、食事に鶏肉のささみやさば缶でも加えればいいと感じます。

 

(ちなみに、高齢者がプロテインを飲むのにも注意が必要です。高齢者は腎機能が低下している恐れがあり、たんぱく質の過剰摂取は腎機能の悪化をもたらします。連続した摂取には必ず医師に相談した方がいいと思います。)

 

私の考え方はプロテイン推進に逆行していますね。

考え方も偏りたくないなと感じますが、世の中の各種専門家って偏りの極みですもんね。いろんな考えがあって当然ですもんね。

 

私は底辺の管理栄養士で、専門家なんて名乗ること恥ずかしくてできないのですが、こんな考えもあるよという感じです。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

「不規則な食事パターン(摂食障害、過食・拒食)」という「栄養診断」について

管理栄養士が今後「摂食障害の方を診断する」ことがあるかもしれません。

 

私は特別養護老人ホームの管理栄養士なので、ご入居されている方の栄養ケアの計画を立て、実施していくことが仕事になりますが、

 

医療機関で働く管理栄養士さんのなかには「栄養診断」といって、患者さんの栄養状態を管理栄養士が診断し、その栄養診断を解決するための栄養介入を考え実施する取り組みをしています。

 

栄養診断には診断名それぞれにコードがあります。

医師は問診や検査値などから病気の診断をしますが、管理栄養士も同様に、定義や該当する兆候、考えられる原因から適する診断を探し、「栄養という観点」から栄養状態の診断をします。

 

例えば、医師が「糖尿病」と診断した患者さんに対して栄養診断を行う場合、

問診や検査値はもちろん、生活環境や本人の訴えや心理面など、客観的データと主観的データから、

「本人も家族も糖尿病についての認識や知識がなく、病気に関して全くの無関心であること」が、糖尿病になった1番の要因である場合や、糖尿病を治療していく上で1番優先度の高い解決課題であった場合、

 

「NB-1.1 食物・栄養関連の知識不足」

といった栄養診断となります。

 

栄養診断は個人の置かれている状況で異なるため、完全に個別ケアです。

 

同じ糖尿病の患者さんでも、病識もあり、知識もあって、そこそこ自炊しているような方の場合、先のような栄養診断とはなりません。

「動くことが億劫でほとんど外に出ないこと」が、なかなか治療効果が得られない1番の要因で、優先度の高い解決課題だと考えられた場合は、

 

「NB-2.1 身体活動不足」

といった栄養診断となります。

 

実際の診断まではモチロンもっと緻密なアセスメントを行っていますし、PES報告書というもので栄養診断を書き上げ、そこから栄養介入がスタートします。

 

管理栄養士がこの栄養診断を用いて栄養介入(栄養管理プロセスといいます)していこうとなったのは結構最近のことなので、取り組んでいる病院はまだ少ないようですが、

医師の診断のように共通の診断をすることで、例えば患者さんが他の病院に移った場合でも、スムーズに栄養ケアができるということから、今後、この栄養診断をする栄養管理プロセスが主流になるのではとのことです。

 

さて、この栄養診断ですが、

摂食障害の栄養診断コードがしっかりと存在しているのです。

 

「NB-1.5 不規則な食事パターン(摂食障害、過食・拒食)」

 

栄養診断をする際の栄養評価の項目として、生化学データ、身体計測などそれぞれあるのですが、

この中で、「栄養に焦点を当てた身体所見」と「食物栄養関連の履歴」には、

摂食障害歴25年以上の私から見ても、よく観察されたな~と思ってしまうような所見がたくさんありました。

これには私も忘れてたといったリアル所見があったので、ピックアップしてお伝えしたいと思います。

 

【栄養に焦点を当てた身体所見】

 

  • 顔面や胴体の産毛(うぶげ)の発生(拒食)

私は産毛が生えるまでにはいきませんでしたが、

低体温故に背中などに産毛が密生すると聞いたことがあります。生体防御ですね。

 

嘔吐による胃酸の逆流で歯が溶けます。エナメル質が溶けて私の歯は茶渋が付きやすくなってしまいました。

 

  • 耳下腺の肥大

過食や嘔吐によって唾液の分泌が異常に多くなり、唾液腺が発達・肥大化して腫れます。

過食嘔吐していた友人も唾液腺が腫れてと悩んでいましたね。嘔吐は思っている以上に体内の水分を奪い、脱水を引き起こすんじゃないかと思います。嘔吐した後は翌日まで喉がカラカラでした。唾液も水分から作られますので、唾液を作ろうと唾液腺も発達するのかもしれません。

 

  • 自己誘発嘔吐による手の甲の関節にできるたこ(吐きだこ)

「吐きだこ」と医療分野でもしっかりと明記されていて驚きました。

はい、私も当時しっかり吐きだこがありました。跡がつかないようにビニール手袋をしたり、ラップを巻いたりしてみましたが、ガサガサと邪魔で嘔吐できず、結局取るはめになりました。

 

  • 徐脈(心拍数<60拍/分)

20歳の時、まだ過食症なりたての頃ですね。当時通っていた看護学校で(中退しています)脈拍の測定をした記憶があります。58拍/分だったと思いました。講師の先生に「スポーツやっていたの?スポーツ心臓ね」と言われました。いやいや、スポーツなんてやっていません。当時も摂食障害が原因だろうと思っていました。

 

【食物栄養関連の履歴】

 

  • 食事が提供されるイベントの回避

自分が許したもの以外の食べ物を口にすることは自分が破壊することなので、調理実習とか会食など、強制的に食べなければいけない場面は恐怖でした。

 

  • 最新の食事の流行への知識

食べ物や栄養への執着があるので、食べたことはなくても「どこどこの何々だ」みたいに知識だけはありました。

 

  • 栄養の専門用語への過度な信頼と、栄養内容の偏見

糖質OFF商品、低脂肪商品を絶対的に信頼していた時がありました。

大切なのはバランスだと気が付いてから、これらの商品にあえて手を伸ばさなくなりました。

 

  • 食物選択に柔軟性がない

要は、自分が許すもの以外は口にしたくない、口にできないので、特定のものばかりを食べる傾向になります。

 

  • 下剤・浣腸・利尿剤・興奮薬のご使用

利尿剤を飲んで浮腫みを取ろう、体重を減らそうとする方がいるようですが、電解質のバランスを崩すので危険です。

水分が奪われれば身体は水分を貯め込もうとするので、イタチごっこです。

 

  • 過度の香辛料の使用、食物の混合

カプサイシンが痩せると認定され、辛いものを好んで食べる人が増えました。激辛料理を食べるテレビ番組もありますし、つい最近も激辛ポテトチップスを食べて体調不良を訴えた高校生がいました。

 

激辛って消化器系に大きな負担を強いるので、本当に危険だと感じています。

 

激辛って消化器系に大きな負担を強いるので、本当に危険だと感じています。

刺激物なので、燃え上がる炎を身体に入れている感覚だと思います。カプサイシンとか香辛料の作用は胃の中で消滅されるわけではありません。炎のままに小腸・大腸まで届いて肛門から放出されます。

炎に触れた細胞はやけどのように傷付きます。逆流性食道炎胃潰瘍、痔になる可能性も高まります。

 

カプサイシンに頼らなくても痩せる方法はあるので、使用する際は控えめにしてほしいなと思います。

 

最後に、「NB-1.5 不規則な食事パターン(摂食障害、過食・拒食)」という栄養診断に、「病因(原因/危険因子)」としての記載もあります。

 

【病因(原因/危険因子)】

 

  • 家族や社会、生物学的、遺伝学的、環境的に痩せたいと願う強迫観念
  • 自尊心への顕著に影響する体重の調整・先入観
  • 自分のボディーイメージと食行動との乖離
  • 体重に対する過度のこだわり
  • 自分の体重・体型への過剰評価の影響

 

1番初めに書かれている「痩せたいと願う」というのが、よく観察されていると私は感じました。「痩せたいと思う」ではないんですね。摂食障害の人は「願う」んです。追い詰められたように痩せたいと切望するんですよね。

 

摂食障害の病因(原因/危険因子)も、よく観察されていると感じますが、

これらに1つ加えてもいいのなら、以下のような記載があってもいいんじゃないかと思っています。

 

アイデンティティの一時的な喪失、または、アイデンティティの確立期による自己肯定感の欠如」

 

広い視野を持って捉えると、摂食障害はどんなことなのか?

摂食障害になる時は、どんなことに迷い、悩んでいるのかが、少し分かりやすくなるんじゃないかと感じています。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

この今の日本社会で大切なものはなんだ?

 

私は25年以上拒食症と過食症という摂食障害でした。

 

拒食症の時期は食べないことを徹底していられるために苦痛を感じなくて済ますが、

過食症の時期は、食べたくない痩せたいという自分の気持ちに反して、食べ物を口にしてしまう自分の矛盾した行動に苦しみました。

また、自分の気持ちに反した行動を帳消しにしようと自発的に嘔吐をするため、やってはいけないこと、普通ではないこと、異常な行動をしていることへの罪悪感にも苦しみました。

 

「痩せたいなら食べなければいい」

 

そんな当たり前は通用しなくて、

食べれば食べるほど、吐けば吐くほどに過食症の根は深くなり、

理性が効かなくなり、自制できなくなり、貪るように食べ物を口に運ぶ姿は、誰にも見せたくない有り様でした。

 

日々の生活のストレス解消法が過食となるまでに、そう時間はかかりませんでした。

過食は唯一無二のストレス解消法で、私の生きる支えでした。

 

しかし、ストレスを解消したくて過食したのに、食べてしまった自分、嘔吐してしまった自分に無力感や罪悪感を抱き、

結果、ストレス解消法がストレスを生むような日々が繰り返されていきました。

 

そんな利益と不利益を重ねるような日々に慣れるなんてことなく、過食症歴は20年ほどでしたが、常に制御できない自分、異常な自分を責めて苦しみました。

 

自分で自分の首を絞めていることは分かっていました。

 

無力感は自分をコントロールできないためで、罪悪感はまた食べてしまった、また嘔吐してしまったという後悔の念からなので、

 

食べることを許す

太ったっていい

 

という気持ちを持つことができれば、無力感や罪悪感を抱かずに済み、苦しむことが無くなるのは分かっていました。

 

しかし、

食べてはいけない

太ってはいけない

 

そんな呪縛のようなものから抜け出すことができないのです。

 

それはなぜか?

なぜ、食べてはいけないのか、太ってはいけないのかというと、

 

「太ってしまったら生きていけないため」でした。

 

学校も、職場も、買い物に入るお店も、カフェも、社会で出会う人々は恐怖でしかありませんでした。

 

太っていたら、

見下され、バカにされる

可愛くないと認定される

人間としてダメだと思われる

 

太っている自分で社会に出ることは、

厳しい環境の中、自分は孤立無援、

 

戦場に武器を持たずに飛び込むような感覚

富士山をハイヒールで登る感覚なのです。

 

食べることを許す

太ったっていい

 

そう思うことができないのは、

「社会という場で生きていく人間であるため」でした。

 

拒食症も、過食症も、

生きていくのが辛いというサインでしかありません。

「必死に社会という環境に合わせて生きようとしている姿」です。

 

引きこもって拒食や過食している人もいますが、このままではいけないと感じているストレスやジレンマを解消するために、拒食や過食をするようなケースもあると思っています。

 

「心と身体」は常に「連動」しています。

 

心がストレスを感じると、免疫力が低下して病気に罹りやすくなるので、

リフレッシュして心の休息をとることは大切です。

 

肉体的な疲労を感じると、元気ではいられなくなるので、

十分な睡眠と栄養をとることは大切です。

 

私たちは「心と身体のバランス」を取って「健康」であるように努めながら、日々生活しているのだと感じます。

 

そして、拒食症や過食症という摂食障害も、

傍からみたら異常な行動、理解できない行動に思えますが、

例え、身体を痛めつけようとも、心を傷付けようとも、

「今現時点で最大限健康で生きていくため」に、「心と身体のバランスを取っている作業」にすぎないのです。

 

摂食障害を克服して気が付いたのですが、

人間て、自分の健康よりも、

「社会という場で何とか生きていこう」

「適応していこう」

と必死になる生き物なんですね。

 

人間と社会的環境を切り離しては生きられないように、遺伝子に組み込まれているんじゃないかと感じます。

 

過労死や虐待、ハラスメントなど社会的環境に打ちのめされ、殺される人や自ら死を選ぶ人もたくさんいます。

人間の適応しようとする力が、自らの命を奪うような方向に働くことは、恐ろしいことですが、

多分、それほどまでに、人間は与えられた環境で生きていこうと頑張ってしまう生き物なんだと感じます。

 

このストレス社会、日本を牽引する偉い人たちの信頼が損なわれている社会、私たちの未来はどうなるのか不安な時代で、

摂食障害が減るわけなんかなくて、増えていく一方だろうと感じます。

 

私は、今この社会的背景で、摂食障害になることは仕方ないことだと思うし、摂食障害になって学ぶことはたくさんあるので、人生の大きな乗り越えるべき壁の1つとして対処していく他ないと思っています。

 

しかし、摂食障害が長期に及ぶと心も身体も蝕まれるため、間違いなく健康を害します。

そうなる前に、何とかできるような救済策があればいいなと、感じているところです。

 

やはり、「健康はかけがえのないもの」です。

 

人間、社会的環境から切り離して生きることはできないけど、

健全な心と身体であるから、理性や感情を持って人間として生きることができるのだと思っています。

 

人間として、人間らしく生きていくために、何より大切なものは「健康」であることだと、多くの人が当たり前のように感じていることだと思いますが、

目の前の現実と闘うように生きて、健康は後回しになってしまうのも、やはり人間なんですよね。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。



摂食障害の治療

私の摂食障害歴は拒食症と過食症とトータルすると約25年にも及びましたが、

左上腹部の良性腫瘍という身体からの悲鳴を受けて、惰性で続いていた過食症を手放すことができ、摂食障害を克服することができました。

 

長期にわたって摂食障害でも克服できるし、健康に近付くことができる、ということを伝えたくて、自身の経験から得たことをブログに書いていますが、

摂食障害の具体的な治療方法は書けずにいます。

 

悩んでいれば、問題を解決するための具体的な方法が欲しいに決まっているので、その点で私のブログは「だからどうしたらいいの?」というような着地が多いと思います。

 

しかしそれは、摂食障害の具体的な治療方法が個人によって異なると思うためです。

 

先日、次女のニキビ治療薬である軟膏を継続して処方してもらうために皮膚科を受診しましたが、先生の指示内容と治療方法はとても分かりやすいものでした。

 

「ニキビはできる前の予防が大切だから、毎日軟膏aを塗って下さい。炎症した赤ニキビには軟膏aを塗ってから軟膏bを塗って下さい。」

 

摂食障害は予防の提示もできないし(無理なダイエットをやめましょうと言われたところで無理するでしょう)、

そもそも予防も何も、切羽詰まった状況にならないと受診なんかしないのが摂食障害で、

塗り薬や飲み薬や手術で治療できないのも摂食障害です。

 

また、初期消火もなかなかできません。

なんの病気でも初期の段階で治療することができれば、病気が悪化することを防ぐことが可能ですが、これが通用しないのも摂食障害だと思います。

 

私は16歳で拒食症となり、ちょっとズレてる母親に婦人科に連れて行かれました(生理が止まったため)。

 

しかしその後過食症となり、自分では制御できない行動に不安を感じて21歳か22歳の頃に、初めて専門家の力を借りようと自ら某有名大学病院の精神科を受診しています。

 

摂食障害となり約5年〜6年経過した頃に専門家を受診していますが、そこから摂食障害の克服までに20年ほど要しました。

 

後述しますが、

摂食障害という火が消化できる時は「生きる力が育った時」です。

そのため、受診するだけでは火を消すことができず、うまくいって火の登りを弱めることくらいです。

 

専門家が介入しても治療が進まず長期にわたるのは、専門家との相性もありますが、そういった「自分の力が育つ時間」が必要だからです。

 

摂食障害は心の病で精神科や心療内科の領域です。

精神疾患は今や脳科学の分野にもなりつつあるようで、病気の発症には脳の神経伝達物質が関係していると考えられています。

 

うつ病統合失調症など精神疾患の方には有効な薬があるようで、薬物療法が中心ですね。

しかし、私は摂食障害に関しては完全に心の病だと思っています(精神疾患を伴っている場合はまた別の話ですが)。

 

摂食障害の渦中にある時は「アイデンティティを模索している迷いの時」です。

アイデンティティの確立に薬は必要ないのです。

 

摂食障害の根本原因である弱い自分と向き合い、強い自分に成長することが摂食障害の治療になると、私は考えています。

 

私は過食症を治したいと某有名大学病院の精神科を受診したと書きましたが、カウンセリングを受けていたときもあります。薬物療法もしていました。

 

けれども、腫瘍手術後、痩せることに縛られず、吐くこともなくなり、摂食障害を克服した時は、どこにも通院していない誰の何の助力もない時でした。

 

摂食障害の治療方法」は自分の「自然治癒力」という「生きる力を育てること」です。「自分の力で治療する」のです。

 

専門家や周囲のサポートは自分の生きる力を育てるサポートをしてくれるかもしれないけれど、自分の生きる力を育てていくのは自分自身でしかできないんです。

 

誰でもない、自分自身が自分を育て救ったという、「自分に対する信頼と自信」が摂食障害の克服には大切で、

「自分に対する信頼と自信を育て獲得すること」が摂食障害の治療になるのです。

 

では、摂食障害を克服するため、

「生きる力を育て、自分に対する信頼と自信はどうやって育てられるのか」といったら、

 

「生きて模索するよりない」のです。

ひたすらに生きて、壁に当たり、乗り越えていくことがどうしたって必要なのです。

 

専門家が困難に対してアドバイスをしたとしても、実際「困難を乗り越えていくのは自分」でしょう?

 

痩せなくてもいい、「そのままの自分でいい」と言えるところまで、「そのままの自分を高める」ことが大切なんです。

 

その意味では、摂食障害の治療には困難を生きていくことが必要だということですが、

あえて茨の道を行くことが必要なわけではありません。茨の道を選ばずとも、生きていれば困難はやってくるからです。

 

ちなみに私の場合は、

管理栄養士として勉強して働き出したこと、離婚したことが、自分の生きる力を育て、自分への信頼を高め自信となりました。

 

(信頼と自信を得たのに、ズルズルと過食症を手放せずにいたために、冒頭でも書いたように、腫瘍が取り除かれるタイミングで過食症も取り上げられたんだと思っています。)

 

大した困難じゃないんです。

「自分で困難を乗り越えたという自信を持てること」が大切なんです。

 

自分が関心が持てない環境で生きて、そこに現れる困難は乗り越えられないけど、

 

自分の思いのまま生きて、そこに現れる困難は乗り越えられる気がしませんか?

 

「自分の思いのまま生きてみる勇気」も大切ということかもしれません。



今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。