拒食症になった当時の自分の話②〜婦人科と将来の赤ちゃん〜

私は母に婦人科に連れて行かれ、拒食症の時期を一旦終えました。

 

「拒食症になった当時の自分の話」

https://blog.hatena.ne.jp/sayosalada/sayosalada.hatenablog.com/edit?entry=4207112889958041166

 

一旦というのは、

その後も2年ほど過食も吐くこともなく食事管理をして、

体重37〜38kgをキープしていていたからです。

 

多分拒食症まではいかないけど、

他人の介入を許さない(自分が決めた食事しか食べない、他人と食べられない)

完璧な食事コントロールでした。

 

その一旦終えるキッカケは、よく覚えています。

 

ある日トイレから出てきた私に、母は言いました。

 

「ずっと生理来てないんでしょう?」

 

私は黙っていました。

 

「病院に行こう」

 

私は「やだ!」と言いました。

 

当たり前です、計画が崩されると思いました。

 

 

自分が描く完成形目指して頑張ってきたのに、邪魔が入ると思いました。

けど、

ちょっとホッとしたような嬉しかった気持ちもありました。

 

(このちょっとホッとしたような嬉しい気持ちについては、摂食障害さんにとって重要なことなのでまた今度書きます)

 

 

母に婦人科に連れて行かれ、何をされたかといえば、

排卵誘発剤を注射してもらいました。

生理がずっと止まっていたので、そのためです。

 

他、黄疸があったので肝機能の状態を見るために血液検査をして、

体重を増やさすよう言われました。

 

覚えているのが、婦人科の看護師さんが母に優しく言ったこと

「この子を連れてくるところ、ここじゃないと思いますよ」

 

今となっては、婦人科で強制的に排卵を起こしてもらったおかげで、可愛い我が子に会えたのだから母に感謝していますが、

ガリガリな私を見て

なんかズレてるなぁと、その婦人科の看護師さんも思っていたのでしょう。

 

 

月に1回、その婦人科で排卵誘発剤を打つことになりました。

 

何年間か通っていましたが、

ちょっとかっこいいなと思っていた担当の男性医師から

「大人にしてあげる。いろいろ教えてあげるよ」と誘われて、

まだ高校か卒業してからかそのくらいの時期で、まだ可愛らしい少女だった私は、怖くなって通うことをやめました。

 

あり得ない話ですよね笑

 

 

注射を打たなくなって、その後は生理が来たり来なかったり、来ないことのほうが多かったような気がします。

 

でも、「どうでもいいや」と放置していました。

「痩せた身体さえキープしていればいい」

そう思っていました。

 

 

わからないんです。

必要だって、大切だって、

その場その時にならないと。

 

 

子どもが宿る、子どもが産める、子どもを育てる、子どもと遊べる、子どもと一緒に生きていける

 

 

生理が来る排卵がある喜びは、

 

好きな人ができて、

結婚や将来のことを考えて、

自分の人生だけじゃない、愛したかな人の人生を巻き込むこともある大きな人生の節目に、

始めてあってよかった、備わっていてよかった、健康でよかったと知るのです。

 

 

現在日本では低体重で産まれる赤ちゃんが増えているといいます。

 

その原因は、妊婦さんの食事制限です。

赤ちゃんを宿して妊婦になっても「太りたくない」と食事を制限します。

 

結果、赤ちゃんに十分な栄養が行き届かず、低体重児となります。

 

低体重児は肥満や生活習慣病になるリスクが高いと言われているのをご存知ですか?

 

これは、お母さんのお腹の中にいる時、飢餓状態だったことが原因だと言われています。

 

生まれてくる子は、母胎にいる時のリバウンドリスクを背負って、一生を生きていくようになります。

 

 

自分の太りたくない思いだけで、

自分の大切な子どもの健康や人生にも関わることがある

 

痩せたい気持ちに真っ直ぐな本人にとっては、

こんな情報はよその国の他人事のように感じるかもしれませんが、

 

そんなこともあるんだって

 

頭の片隅にでも置いておくと、

ある日突然そこから引き出せて

「やばいかも」と行動に移せるかもしれないので、良いのかなと思っています。

 

 

失ってから気付くとは、本当に良くあることで、

健康はその最たるものではないかと思っています。

 

健康であるから笑顔になって元気になります。

 

そんなわたし達の何よりも大切な健康を

自らぶち壊すような拒食症は

やっぱり危険だと思っています。

 

 

拒食症や摂食障害に悩む本人はもちろん、

娘が摂食障害だという方親御さんは、

うざがられても

 

「このままだと将来どうなるか」

という知識だけはきちんと伝えてあげると良いと思います。