「そのままの自分を愛しなさい」って本当ですか?

そのままの自分を愛しなさい

ありのままでいいんだよ

頑張らなくていいんだよ

 

自分を肯定するようにと、

昔からよくそんなことを聞くし、目にします。

 

私が摂食障害ど真ん中だった頃に

カウンセリングをしてくれた先生にも、そう言われました。

 

大好きな先生でしたが、

この言葉は、私には全然響きませんでした。

 

過食症の方もそうじゃない方も、みなさんは実践できますか?

 

ありのまま、そのままの自分を愛せますか?

 

私は若い頃とは比較できないほど、自分のことを好きになってはいるけど、

そのままの自分って、

等身大のまま、背伸びもしなくて今のまま

ということに近いと感じているので、

 

それで、自分を愛せるわけないじゃん

と思っています。

 

自分を自分で認めてあげたいから背伸びもするし、

等身大の自分では納得できないから挑戦するのでしょう?

 

何かにぶつかって思い通りにならない現実があるから、

自分を見つめて、

自分の行動を振り返って、

どん底の中で

泣いて後悔して学んで、

そんな経験から今度こそはと学び得たことを行動することで、

人間は成長できて強くなれるのでしょう?

 

「ありのままでいたくない気持ち」をバネに、

「ありのままの自分を愛することができるように努力する」のでしょう?

 

価値観や考え方は人はそれぞれです。

もしかしたら、私は多くの人よりズレているのかもしれませんが、

私はずっとそう感じてそう思って生きています。

 

私のような考え方で生きていけるのは、多分自分に厳しい人です。

 

自分に優しい目を向けられる人は、

私のような考え方では潰れてしまうかもしれません。

 

恐らく、過食症になるような方はプライドが高くて、向上心も高い方が多いのではないかと思っています。

 

理想とする自分と、現実の自分のギャップに耐えられないプライドの高さと、

プライドを保とうと痩せるというアクションを起こす向上心。

 

自分に厳しい方が多いかなと思います。

 

でも、多分それでいいんです。

自分に厳しくていいのだと思います。

 

そんな経験から今度こそはと学んで行動することで、

理想ばかり先行して現実が置いてけぼりにならないよう

理想と現実のギャップを埋めていく作業を怠らないようにすることが本当に大切です。

 

 

自分の理想を求めること、

理想と現実のギャップを埋めること

に食べて吐くことが必要ならば、

私は食べて吐いても構わないのだと思います。

 

食べて吐くことはひとつの経験にすぎません。

 

理想とは違う現実と、

理想とは違う食べて吐く自分に苦悩や葛藤を抱えながら、

理想とする自分に近づくため

必要だから苦しんでいるのです。

 

食べて吐くことは長い人生のひとつの経験にすぎないので、

要らなくなったら手放す時がきます。

 

その要らない時は

 

理想と現実のギャップが埋まった時かもしれないし

いつの間にか自然に来るのかもしれないし

何か自分にとって大きなキッカケが引き金になるのかもしれないし

病気になって事故に遭って強制的に手放すことになるのかもしれないし

思いもよらないような出来事からかもしれない

 

いずれにしても

いつか「もう要らない」と手放せます。

 

だから、食べて吐いてもいい。

 

食べて吐くことに惑わされず、

未来に向かって社会に対してチャレンジしていくこと諦めないで下さい。