下剤による意識的なデトックスとリセット②

摂食障害で、食べて吐く頻度が多い人、下剤を常習的に使う人は

 

嘔吐で強制的に上から出して

下剤で強制的に下から出して

 

常に「脱水傾向」となります。

 

 

摂食障害さんが脱水傾向になると

唾液が出にくくなります。

 

唾液は水分によって作られるので、

脱水状態では十分な唾液が作られず、

口腔内環境が悪くなり虫歯や歯周病になりやすくなります。

 

また、唾液は唾液腺から排出されますが、

唾液を出そうと刺激された唾液腺は、

その過剰な刺激と負担から腫れてしまいます。

 

嘔吐を頻繁に繰り返す摂食障害さんは、「唾液腺が腫れる」というのは本当です。

 

私が出会ってきた摂食障害さんで、

お顔がふっくらしてるなという印象の方は結構な確率でいました。

下膨れのような、エラが張ったような輪郭になります。

 

身体は細いのにお顔はふっくらという感じなので、

唾液腺の腫れをなんとかしたいと、

リンパマッサージに通っている摂食障害さんもいました。

 

私は基本的に週末過食で、頻度としてはそこまで多くない方でしたが、

それでも今思うと、なんだかボヤケたフェイスラインだったように感じます。

 

 

血液検査では「血中アミラーゼ」の値がやや高くなりました。

 

 

アミラーゼは膵臓から出る消化酵素

唾液から出る消化酵素と2種類あります。

 

急性膵炎や慢性膵炎などで、膵臓の細胞が破壊されると

膵臓由来のアミラーゼが血中に増加します。

 

血中アミラーゼが高いからと医師にすすめられ腹部エコー検査をしましたが、

結果は問題なし。

 

もしかしたらと思っていましたが、

唾液由来のアミラーゼの分泌増加だったようです。

 

 

血液採取のタイミングが吐いた翌日で、

ちょうど唾液分泌に過剰な負担がかかっていただけかもしれないけど、

それでも、これが繰り返されたり長引くと、

あまり良い状態ではないと思います。

 

食べて吐くことから解放された今は、アミラーゼの値は正常値になっています。

 

 

「身体に与えたことって確実に表れる(現れる)んだな」と思いました。

 

 

下剤をやめたのは、いつだったろう。

ちょっとハッキリした記憶はないのですが、

食べて吐くことを断てた、その数年前にはやめていたと思います。

 

 

多分「下剤による意識的なデトックスとリセットが必要なくなった頃」

 

つまり

 

「現実から逃げず、現実に向き合うだけの強さや自信が持てた頃」に

やめられたのだと思います。

 

sayosalada.hatenablog.com

 

食べて吐くことに一喜一憂しなくなり

食べて吐くことに執着したり

それが自分を支配することがなくなって

自然とやめられたんだと思います。

 

 

あんなに下剤漬けだったけど、

蠕動運動は取り戻せるんだと思ったものです。

 

これには

食べて吐く以外の平日

野菜多めの健康志向の食事をしていたことが、

蠕動運動を呼び戻すのに良かったのかなとも思っています。

 

 

これはいい意味で

「身体に与えたことって確実に表れる(現れる)んだな」と思えました。

 

 

私は今、下剤も必要ないし、過食も吐くことも必要なくなりました。

 

 

下剤を1度に20錠程飲んでいた頃や、

過食して吐いていた頃は、今よりずっと若かったけど、

 

あの頃よりおばさんになった今の私の方が、綺麗になったと思っています。

 

顔は腫れてないし、顔色も昔より良くなった気がしています。

下剤や過食にかけていた相当な金額も、美容に充てられます。

 

 

汚いものだとデトックスばかりしていたら

執着するものだけガチガチに固まって残り

周りはカラカラで干からびて潤いなく

きっとそこで身動き取れず停滞するようになるでしょう。

 

受け入れたくない汚いものも飲み込んでいくのも生きることには必要で、

 

妥協とはちょっと違くて、

受け入れたものの中から、後々必要なのものだけを残せるようにすればいい。

 

 

そういった意味でも、

全てをチャラにするリセットボタンなど本来なくて、

過去からの延長で今の身体も心もあるのだから、

過去でも今でも、受け入れたものの中から不要なものを排出すればいい。

 

それがいわゆる「自然な排泄」

 

身体と心が起こす「自然なデトックス」なのかなと思っています。