ブログを書くキッカケ「管理栄養士じゃなくてもワタシ」になって気が付いたこと。

私はブログで摂食障害について書いていますが、

摂食障害のブログを書くまでは、

別のサイトで管理栄養士として管理栄養士のブログを書いていました。

 

摂食障害のブログを書くことは自分の中でタブーでした。

それは、そのまんま「管理栄養士」という意識であったからです。

 

管理栄養士として、栄養・食事管理のプロとして、食事から健康増進・維持を指導する立場でありながら、その対極にあるような摂食障害を語るブロガーはいるし、アリだとは思うけど、

管理栄養士である自分の中では「ナシ」でした。

それだけ、私の中では管理栄養士であることが誇りで、汚したくない、侵されたくないものでした。

 

そんなカミングアウト「ナシ」の私が、

どうしてカミングアウト「アリ」に変化したのかというと、

管理栄養士という仕事への意識が、

「生きがいや自己実現」から「お金を稼ぐための手段」に変化したためでした。

 

「管理栄養士のワタシ」から

「管理栄養士じゃなくてもワタシ」に気持ちが変わりました。

 

これまでずっと、摂食障害だったということを封印して隠したかったのは、自分の管理栄養士としてのプライドでした。

 

管理栄養士として働いていることは私を助けました。

生活も、世間的な目も、国家資格でそれなりの資格ということも、

管理栄養士という職務に就いているから、自分を保っていられる、輝いていられると思っていました。

 

それに気がついてしまった時に

 

「なーんだ、やっぱりアホか」と思いました。

 

「痩せていないと自分を保っていられない」

 

気が付けば、摂食障害にある時と同じ心持ちでいました。

 

「痩せ頼み」「管理栄養士頼み」「◯◯頼み」思考でした。

 

このことは、管理栄養士としてステップアップしようと体当たりでチャレンジして、やってみて失敗して思惑が外れ気が付いたことでした。

 

離婚するために取得していただけの管理栄養士の資格を使い始めたので、遅いスタートを切っている焦りもあり、知識を増やそうと勉強していました。

「自分には管理栄養士しかない」そう思って自分なりに一生懸命やってきて

そんな気持ちが壊れて、

やるだけやったので後悔なんてないのが救いでした。

 

挫折は「自分が未だ足踏みしてますよ」と「思いもよらないことを教えてくれた」と感じるしかありませんでした。

 

管理栄養士としてスキルアップしたいという意欲がなくなって、管理栄養士の仕事がお金を稼ぐ手段になって、

「管理栄養士じゃなくてもワタシ」というマインドになると、ほんの少し自由になった気持ちにもなり、

 

それまで管理栄養士として勉強していた時間を使って「ブログを書こう」という気持ちになりました。

 

摂食障害自体は珍しくもないけど、

20年以上も摂食障害で、過食症が原因で生じた腫瘍(良性でした)によって強制的に過食症から解放され、

今それなりに健康で生活できている私のような人間はちょっと珍しいだろうと思っていたので、

 

かなりの自己満足かもしれないけど、

このちょっと特異な私の経験が、いつか誰かの見に止まり、役に立てばと思うようになりました。

 

摂食障害だった経験を役立てたいと思えたことは自己満足にしても、

自分の中では不要だと封印していたものを再度見直してみる作業になり、

自分にとっても大きな気付きでした。

 

摂食障害は、それが過去のことであったとしても、

嘔吐する過食症であればどうしたって汚く、

食べてひと時の快楽を味わったと思ったら嘔吐して「またやってしまった」と落ち込むのだから、やっていることはドSとドMがミックスされたどうしたってイタイ奴で、

実際その通りだと思っているから、

別にイメージ詐欺する必要なくて、

伝えたいことをそのままを書いていこうと思ったし、今でも思っています。

 

何度も書いているけれど、

摂食障害に苦しんでいる人は実際のところ多いと思っています。

 

何十年も前から世の中の痩せ願望・痩せ思考は変わっていないのだから当然のことです。

 

食べて吐いて不安や孤独を感じながらもクリニックに通うわけでもなく、

痩せている身体に羨望の眼差しを向けてTikTokYouTubeを見て、時に過食症についてネット検索しているわけで、一見普通の暮らしに目隠しされて、見えなくなってしまうのですが、

患者としての数は相当だと思っています。

 

運良くペロッと簡単に吐けたりする人や、食べて吐くことに関して「みんなやってるからいい」という軽い認識でいる人もいると思いますが、その認識は間違いなく廃れます。

いつか必ず身体が悲鳴をあげるためです。

身体のためを思えば、1日も早く抜け出した方が得なんです。

 

これから本格化する少子高齢化で、高齢になる自分を助けてくれる人はいるのでしょうか?老人ホームがいくら増えても、それを稼働させる職員の確保が相当に難しいと思っています。

 

自分を守れるのは自分だけです。

 

孤独で少し寂しい気もしますが、そういった覚悟を持ってないと、逆に生きることが辛くなる時代になると思っています。

 

摂食障害から解放されるためには「成長すること」が必要だと私は書いています。

成長へのステップは人それぞれ違います。それは、自分で生きて見つけていくことです。

 

私も再度「未だ足踏みしてますよ」ということにならないように、ちゃんと自分と向き合おうと思っています。

 

今回も書きたい放題書いてしまいました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。