2023-01-01から1年間の記事一覧

「拒食症と過食症」そんなどうしようもない生き方もある。

2023年の今年、 何でも白か黒かハッキリさせたい人と仕事をすることがあり、そういえばという感じで思い出したのですが、 私は若い頃、何でも白黒ハッキリさせたい、グレーなんてあり得ない人間でした。 好きなの?嫌いなの? やるの?やらないの? 食べるの…

ずっと過食症のままということなどあり得ないから大丈夫という話。

「自然界で起こることは人間界でも起こる」 と古代中国人は考えていたようです。 自然の中で生き、自然の恩恵によって生かされている私たちは、 「自然にのっからせてもらっているだけ」 なので、自然を無視して生きることは絶対にできません。 昨日は1年で…

今年は摂食障害のブログをいっぱい書きました。冬至を前に1年の振り返りと未来目標。

来週12月22日は陰陽の陰の極みである冬至ですが、私は冬至が好きです。 陰陽どちらにも役割があって、どちらが欠けても成り立たないのは分かっているのですが、 日の長さが伸びるということで、 明るく照らされる時間が伸びるということなので、 なんとなく…

私的過食症を克服したい人の心構え

①いつか必ず過食症から解放されると信じ悲観的にならない。 ずっと同じ状態が続くなんてこの世には有り得ません。 慰めにならないかもしれませんが、おばあちゃんになってまで過食症だという人はいません。 ②人によりますが、長期戦の覚悟はしておく。 過食…

私たちが「痩せる食べ物」市場に激弱な理由。

先日、長女が「ママ〜オートミールって痩せるの?」と今更ながら言ってきたので 「う~んと、繊維が入ってるから白米とかパンよりは太りにくいってことでしょ」と答えました。 私たちは痩せる食べ物という文句に敏感です。 納豆を食べて痩せる、トマトを食べ…

「太っている人はリーダーにはなれない」について思うこと。

今は一般論になったためか、あまり聞かなくなってきましたが、 10年以上前かもっと前か定かではないのですが、「太っている人はリーダーになれない」といった内容が話題になったことがありました。 この「太っている人はリーダーになれない」の意味するとこ…

毎日の食事が人体実験。

この数ヶ月胃の調子が良かったので、休日にリラックスしたいなとカフェでコーヒーを飲む機会をつくっていたら、あっという間に胃もたれや消化不良を感じるようになりました。 私は過去長く過食症だったので、酷い逆流性食道炎だということは何度も書いている…

「食べない」という1人ストライキ。

私の勤める特別養護老人ホームにご入居されている方が、もう何日も食事をロクに食べていないと問題になりました。 食事以外にもいろいろと拘りがあるご入居者様ですが、施設にご入居された時も食事を食べないことがあり、入浴できない日が長く続いたこともあ…

太ることへの恐怖をかわす術→「逃げる」「誤魔化す」「帳尻を合わせる」

私は過去長く摂食障害でした。 拒食症となり食べて吐く過食症から解放された今でも、太ることを許さない自分がいることを強く感じています。 この強い気持ちは、 摂食障害を克服できたつもりでいたけど、きちんと克服していないのか、 摂食障害者としての染…

「子どもに太る食事を与えることは、もしかすると虐待に値することではないか」と考えています。

親が子どもに食事を与えないことは虐待の典型的なパターンですが、 肉大好き一家とか、大食い家族とかのタイトルで、子どもにモリモリ焼き肉や食事を食べさせているテレビを数年前に見て、 モリモリ焼き肉を食べている子どもが、肥満体型だと目にした時に私…

過食嘔吐する人は根性なしなのか?

過食嘔吐に苦しんでいた時に「過食嘔吐を止められない自分は、根性なしなんじゃないか」と考えていた時がありました。 お腹が張り裂けるほどパンパンになるまで食べ、 右手を喉に突っ込み、左手で胃を圧迫しながら、涙と鼻水を流し、何度も何度もおえつしな…

抱くのも、鑑賞するのも、生活するのも。

前回のブログに、夜のアルバイトで歯科医師から言われたことを書きましたが、 sayosalada.hatenablog.com 「こんなことも言っていた」と思い出したことがあったので、そのことについて書いていきたいと思います。 「君の年齢では痩せすぎだ。君はアノレクシ…

「君、アノレクシア(拒食症)だろ」と言われた時の話。

拒食症の人は病的な細さで「そうだ」と分かるといわれています。 ある一定ラインを超すと身体のラインがギスギスして丸さがなくなり、体脂肪とともに筋肉量が減少するので、削げたような印象になるかと思います。 マンガやアニメの病人って、頬がコケて身体…

女優遠野なぎこさんの摂食障害について、自分の経験から思うこと。

女優の遠野なぎこさんが15歳から摂食障害と闘っているとのネット記事を見ました。 news.yahoo.co.jp 摂食障害遍歴だけを切り取れば、自分と似ているなぁと思いました。 私も高校1年(15歳)から拒食症となり、その後44歳まで過食嘔吐でした。 遠野なぎこさ…

Perfumeあ~ちゃんの激痩せについて思うこと。

Perfumeのあ~ちゃんが激痩せで摂食障害ではないかとファンは心配しているとの記事を見ました。 news.yahoo.co.jp この記事に関して、Perfumeのファンというわけでもないんですけど、 摂食障害と長く付き合ってきた人間からの、個人的な見解を述べさせて頂こ…

「食べ物が簡単に手に入らない環境であれば過食しないのかもしれない」という考察。

ようやく秋めいてきました。 私は極端な食事制限をした拒食症が原因で、体脂肪と共に急激に筋肉量・体内循環血液量も減少し、血液の巡りが悪くなったため冷え性になったと思っています。 そのため、比べものにならないくらい猛暑の夏より寒い冬が苦痛で、猛…

ブログを書くキッカケ「管理栄養士じゃなくてもワタシ」になって気が付いたこと。

私はブログで摂食障害について書いていますが、 摂食障害のブログを書くまでは、 別のサイトで管理栄養士として管理栄養士のブログを書いていました。 摂食障害のブログを書くことは自分の中でタブーでした。 それは、そのまんま「管理栄養士」という意識で…

モデルさんアスリートの弱肉強食の世界と、一般人にも大切な防御力。

私は何度も書いているように、摂食障害歴が人生の半分ほどの20年以上と、えらく長いのですが、 拒食症歴と過食症歴の割合としたら 拒食症だったのは1割ほどの2年半といったところで、残りの9割が過食症。 私の摂食障害歴は、ほぼほぼ過食症歴だということ…

嫌な嫌な邪魔者が入り込んでこそ「自然な在り方」に近付ける意味。

拒食症は、過食症に転ずることで克服できます。 しかし、 そこから拒食症の時には抱かなかった葛藤と混乱が生まれるようになります。 過食症になる前は、徹底した「食べない」を貫くことができましたが、 過食症に1度でも踏み込むと「食べない」を貫くことが…

私がブログを書く理由~摂食障害に苦しんでいる人に届けば嬉しい~

特別お題「わたしがブログを書く理由」 私はブログでほんの一部の人にしか伝わらない摂食障害をテーマに書いています。 人生の半分以上になる20年を超える摂食障害を経て、ようやく解放された今、 長かった実体験から知り得たことを綴ることで、摂食障害の渦…

拒食症の清く矛盾ない完璧な世界と、その裏側。

私は周囲の人間をバカにして「私はこいつらとは違う」と思い、 過去に私をバカにしてきた友人もまるごと 「全員見返してやる」との思いでダイエットすることを決意しました。 高校1年の夏でした。 一応前回のブログの続きです。 sayosalada.hatenablog.com …

実体験より・・・やせ細る弱々しさは表面的なもの。拒食症には強い欲がある。

私は高校1年のときにダイエットを始めて、それをキッカケとして拒食症になりました。 厳しい食事制限、毎日の筋トレ、雨の日でも欠かさない毎日のウォーキング、 生理は止まり、肝障害を起こすまでの徹底したエネルギーは 「バカにしてきた奴らを見返してや…

「三つ子の魂百まで」が覆る食の時代だからこそ。

私が勤務する特別養護老人ホームで、新型コロナウイルス感染が広がりクラスターとなったことで、連日バタバタと対応に追われていた疲れと、 ここ最近、お菓子の頂き物が多いことが重なって、 夕食後にお菓子を食べる生活が少し続いてしまいました。 夕食を食…

摂食障害だった人間として、ポジティブなサンプルになりたい。

私は人生の半分以上を摂食障害と共に生きてきましたが、 そこから解放された今となっては、当時抱いていた苦悩や痛みは随分と薄れてきているように感じています。 しかし、薄れてきた感覚とは逆に、 食べたものを吐いてきた生活で蓄積した身体への負担は年々…

「離脱ごっこ」は要らない。

20年以上の摂食障害歴を持ち、40代でようやく過食嘔吐から解放されたことで 摂食障害から解放されるためにはどうしたらいいのか? ということを自分なりに考えてブログにして書いています。 個人的には 「摂食障害は成長を促すための課題」として捉えていて…

自然の流れに倣い、急がないことで事が動くこともある。

食べて吐く過食症は、人間の生理的な自然に反します。 食べ物を口に入れて咀嚼して飲み込んで消化吸収させる生理的な営みを、強制的に阻止するべく逆流させることは、自然に反する不自然なことです。 あえて命を削りにいくような、生きることに反する行為を…

思うに、健康でいるために特別なことってないんです。

最近胃の調子がそこそこ良い感じです。 私は長年過食嘔吐していたために、かれこれ8年近く酷い逆流性食道炎に悩まされているのですが、 今は数年間服用している「六君子湯」という胃を元気にする漢方薬のみで、胃酸を抑える逆流性食道炎の服薬なく、生活で…

「大食いタレント」と「大食いタレントの死」について私が思い感じること。

先週末、大食いタレントの高橋ちなりさんという方が、30歳の若さでお亡くなりになったとネットニュースで見ました。 死因は拒食症やアルコール中毒と言われているようですが、 γGDPの値が2700だなんて!こんな高い値を示すのかと思えるほどの数値に、生活は…

摂食障害予備軍について考えてみました。

食事を拒否する、あるいは最小限でしか口にできない、自分で良しとしたものしか口にできない症状を一般的に拒食症と呼びます。 大量に食べては自発的に嘔吐する、あるいは大量に食べて嘔吐しない、嘔吐できない症状を一般的に過食症と呼びます。 拒食症も過…

欲張った金の斧でもなく、手にしていた銀の斧でもなく、未知である無色の斧。

さんざん書いているように私は今ようやく、20年以上続いた拒食症と過食症いわゆる摂食障害とさよならできました。 さよならできたきっかけは、左上腹部の腫瘍(手術後に良性と判明しました)という衝撃的であり、もう降参だと思わせるものでしたが、さよなら…