前回のブログに、夜のアルバイトで歯科医師から言われたことを書きましたが、
「こんなことも言っていた」と思い出したことがあったので、そのことについて書いていきたいと思います。
「君の年齢では痩せすぎだ。君はアノレクシアだ」そう断言され、
管理栄養士という仕事はどうあるべきかバトって一旦収束したその後、
歯科医師は
「女性っていうのは◯◯ちゃん(お気に入りの子)みたいにちょっとふくよかな方が良いんだよな」
と、横に張り付いているお気に入りの子に言っていました。
痩せている女性より、ふくよかな◯◯ちゃんの方が魅力的だと言われ、
そのお気に入りの◯◯ちゃん本人はどうかというと、もちろん嫌な顔なんてしていなかったと思うのですが、
彼女は太っていることを気にしてダイエットをしていました。
「最近太りすぎちゃって・・・」
「ダメダメ、本当に最近服がキツくてデブになっちゃう」
そんなことを言って、注文した食事にはあまり手を付けず、アルコールを飲んでいました。
この時以外でも、仕事が終わってから店長が腕をふるってくれる賄い料理を前に、「太っちゃうから」と口にして恥ずかしそうにお腹を押さえていたのを覚えています。
歯科医師は、
「そんなの気にしなくていいよ〜ちょっと太ってたほうがいいんだよ〜」
みたいなことを言って食事を促したり、ボディータッチしてイチャついていたような気がします。
このやり取りを思い出し
これってとても女性の心理を表していると思いました。
お金を落としてくれる大切なお客様に
「太っていたほうがいい」と言われても、
女性としての自分は「太りたくない」と思っている。
いくらお金をたんまり落としてくれる人に言われたって、めちゃくちゃ大好きな人に言われたって、
「そうは言っても・・・」
「貴方はそうかもしれないけど・・・」
「わたしは嫌なの」
と思うのです。
「痩せていることが良し」で「太ってしまうことがNG」という尺度って、
女性は絶対的なんだなと改めて感じました。
ふくよかな方がいい、痩せている方がいい、とは個人差があると思いますが、
「美しさの基準」として、女性は男性よりも、より細さを求める傾向はあると思います。
細ければ細いほうがというのは極端ではありますが、そんな感じです。
筋肉が付いている、キュッと締まっている身体つき、メリハリボディを目指し筋トレやピラティスをするダイエットより、
先行してイメージするのは、食事制限で手に入れる「細い手脚」「細い身体」のような気がします。
そして、この細い身体を求める傾向は、10代の若い世代に多いと感じます。
若い時の筋肉の位置付けって、意識しない人は意識しないくらい、重力に逆らい身体を引き上げるものが勝手に付いている感じで、その引き上げてくれるものが消失していくことなんて、リアルには想像できないでしょう。
引き上げられていることが当たり前、筋肉を失い削げ落ちたような身体になることなんて考えられないから、
筋肉を保ちながらダイエットするという考え方が抜け落ちるのかな?とも思えてきます。
SNSでダイエットの知識は豊富に手に入ります。たんぱく質ブームのような動向もあり、ダイエットにはたんぱく質を摂らないといけないという知識は頭にあっても、
ダイエットがエスカレートすると、1日の食事がプロテイン飲料カップ3杯のみとなり、
1日のたんぱく質の必要量に全く届いていないのに、「いや、ワタシたんぱく質摂ってるから大丈夫」と平気で言うようになったりします。
ダイエットにハマると、得られた知識まで自分勝手に捻じ曲げられるマジックが起こるようになります。
私も拒食症だった頃に、この知識が自分勝手に捻じ曲げられるマジックを自分で自分にかけていました。
初めはおやつ抜きから始めたダイエットも、体重がどんどん落ちていくことが嬉しくて、「ちくわを2本食べているからたんぱく質は摂れている」と凄いマジックを生み出していました。
いわゆる「認知の歪み」は、こんな風に自分で自分にマジックをかけることで成立するのです。
「痩せている方が綺麗」「痩せている方が可愛い」みたいな風潮は今も昔も何一つ変わらず、むしろ加速しているくらいなので、
綺麗や可愛い細さを求めて、
「女性の食べないダイエット」もしくは「いつの間にか食べないダイエット」はエスカレートしていくのでしょう。
私は40代なので、衰えてゆく身体を日々感じているところです。
なので、美しい身体って、しっかり筋肉が付いているものなんだと実感していますし、
健康状態が見た目に現れると知ってから、
美しさの基準も、「健康であることが大前提」だなとも実感しています。
歳を重ねれば重ねるほどに、筋肉量、内臓の状態、血流の良し悪しなど、全て外側である見た目に反映されて、誤魔化しが効かなくなるように感じます。
顔や発する言葉にしてもそうですよね。
表情や目つき、会話で、その人の内面や生き様が何となく捉えられるような気がしています。
若いというだけで頑張ってこられた全部、
例えば、筋肉はもちろん活発な新陳代謝や免疫力、無知や恥さらしなこと、自己中心的な考え方など、
若さという頑張り、若さというサポートが効かなくなってきて、
内側のものがどんどん外側に露呈しやすくなっていきます。
体幹が弱まることで姿勢が悪くなったり、代謝が落ちてきて太りやすくなったり、免疫力が低下して病気になりやすくなったりします。
思春期の頃と違う肌荒れや吹き出物にはビシッと食べ過ぎですよー!と言われているように感じます。
また、若いうちは「悪いことだって知らんかったもん」で通ったことも、「犯罪者」と言われるようになり、
いい歳こいて自己中心的な在り方では、誰も寄り付かない孤独なおばさん確定で、待つのは孤独死でしょう。
若い頃は健康であることが当然で、あまり意識にも上らないことですが、
メンテナンスが欠かせないような世代になると、
健康であることは、もう絶対的な位置で美しさとリンクしていると思っています。
夜のアルバイトの話に戻りますが、
歯科医師は「女性は若けりゃいいってもんじゃない」とも話して、
「ジュディーオングを近くで見た時にあの年齢でも全然『抱ける』と思った」と言い、
ここでは書けないような、夜のお店だから許される、男性の本能や妄想で盛り上がっていました。
アノレクシアと言われ、その後バトったこともあり、
同席していたものの傍観者に近かった私は、
ジュディーオングってあの孔雀(クジャク)の人だよねぇ、今何歳なんだろう。
おじさま方の妄想相手にジュディーオングもたまったもんじゃないよなぁ
とか思いながら、それなりに調子を合わせて聞いていたように思います。
今ちょっと頭に描いてみれば、
ジュディーオングさんを抱けるかどうか分からないけど、確かにもし私が男性なら、
痩せている女性よりも標準くらいの女性を抱きたいと思いますね。
男性にはない柔らかさを求めたいと思うような気がするので。
抱くのと、鑑賞するのと、生活するのと、
また捉え方が異なるので、どれがいいとか言えるものでもないのですが、
男性目線のいいなと女性目線のいいなと、これまた捉え方が異なるんだろうけど、
抱くのも、鑑賞するのも、生活するのも、
どれもやっぱり健康だといいなと感じますよね。
これって、男女年代問わず共通かもしれませんね。
今回もアホ丸出しでした。
2か月前から始めたスクワット(毎日たったの10回だけど)は続けていきたいと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。